トップ «前の日記(2011年03月18日) 最新 次の日記(2011年03月20日)» 編集

猫ろび日記


2011年03月19日 猫の物語1「ジジ」 [長年日記]

_ ジジ3

ジジは町内最弱とも言えるぐらいのおくびょうな性格だった。

さっちゃんは他の猫をいじめるような性格ではなかったから、二人は格闘したり追いかけっこしたりしながら、仲良くのびのびと暮らしていた。

狩りをするのはジジのほうがうまくて、バッタやらネズミやら小鳥やら…(−−;、いろいろ捕まえては持って帰ってきた。

ある日、ジジが何か白くて丸いものをくわえてきた。

見ると、それは白いコウモリだった。

うわっ!これは新聞社に売れる、と獲物を横取りしようとしたとたん、コウモリは窓から飛んで逃げていった。

夏の夜中、蝉がジージージーと鳴きながら、家の周りを回る。

ジジが生け捕りしたセミをくわえたまま、家の周りを回るのだった。

つづく