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マッキーの部屋


2006年08月21日 メイ [長年日記]

_ 昨夜の話

夜になってお姉ちゃんが仕事から帰ってきた。お姉ちゃんに母さんは

「今日、メイの体を拭いてやろうと思って仕度してたら、メイは

何か不穏な空気みたいな物を感じたんだろうね、父さんの膝元に

隠れて助けを求めたんよ。これが証拠の写真」と言ってお姉ちゃんに

携帯写真を見せていた。

お姉ちゃんは大笑い。「逃げたんかねアンタは」とメイに向かって

言っていた。

そう言われると耳を伏せて目線を合さないようにするメイ。

嫌なものはイヤだよね。メイの気持ち僕はわかるよ。

お姉ちゃんから、あんなにからかわれてもメイはお姉ちゃんに

ベッタリだ。

でも、昨夜はなぜか母さんたちや僕らのいる部屋に来て寝ていた。

年取ったせいかメイはとても人恋しい性格になったと母さんたちは

話している。家の中にいても、誰かのそばにいるし、

誰もいないと外がよく見える所に陣取って、家族が帰るのを一番先に

見つけようとしている。僕らはみんな家族が大好きなのさ。

_ 熱い吐息

メイは家の中を自由に歩き回っている。家族の一人一人を回っては

何か良い事が起こらないかなぁとか思っている。

誰かがビニール袋を開ける音がしたらメイは急いでそこへ行き

「ねぇねぇ何?食べ物?」とウルウルお目めで訴えるんだ。

母さんが夜、風呂上りにアイスを食べていた。畳に座ってテレビを

見ながら食べていたら、音も立てずにメイは母さんの背後に来ていた。

母さんは背中にメイの熱い吐息を吹きかけれて思わず振り返った。

「ダメよメイ」母さんは甘くない。僕らだって母さんがおいしそうに

食べているアイスをジッと見つめるだけなんだよ。

メイだけ食べるなんて、そりゃあルール違反さ。

母さんはその辺は分かっている。さすがだ!

メイはふてくされて母さんの布団の上にドッカと寝転んだ。

母さんもそれくらいは許しちゃうんだよね。

やっぱりメイには甘いんだから。