2006年10月18日 深夜のクセモノ [長年日記]
_ メイ!行かんの!
母さんが朝の3時ごろ、メイの排泄で外に出た。
昨日の夜は珍しく、メイは僕らの部屋で一緒に寝ていたんだ。
母さんが、メイを外に出して、しばらく待っていた。
でも、メイはなかなか終わらない。
メーイ。って何度も呼んでも帰ってこない。
外は真っ暗。街頭はあっても殆ど闇夜だ。
秋とはいえ、空気はヒンヤリして寒いくらいなんだよ。
母さんは仕方なくメイの側に近づいた。
突然、ダダッとメイが走り出した。
母「メイ、ダメ!」
母さんの声で、メイはとっさに走るのをやめたんだ。
どうやら何者かが我が家の庭に侵入していたらしい。
たぶん近所のネコか、タヌキか、イタチか、キツネか、ネズミか、
イノシシか・・・クマはあんなに小さな音じゃないだろうなぁ・・
まぁそんなところでしょう。
だいたい外に出た時にメイは怪しい素振りをしていたんだ。
気配。人間には分からないかもしれないけど、僕らは小さな音や
空気の香り、闇夜の中でも何かを感じる事があるのさ。
メイは何の動物にでも勝てるわけじゃない。
しかし闇世の中では、よほど強い威嚇がなければ向かってしまうよ。
相手が逃げてくれればケンカにもケガにもならないけど、反撃されたら
それこそケガになる。
幸い、メイはここのところ歳のせいかダッシュが続かない。
母さんの声に直ぐにやめる事ができたのも、ある意味そうかな。
僕は夜中にトイレに行く事がないから、殆どこうした事はないんだ。
バウはあるよ。
母さんの話では、やっぱり追いかけてしまったらしい。
母さんは帰ってきたメイに
母「あなたには無理よ。やめときなさい。もうウチに入って
もう一眠りするよ」
そう言って家に入り、今度はお姉ちゃんの部屋にメイを入れたんだ。
メイはしっかり水を飲み、何事もなかったように、また眠りました。
やれやれ。緊張したね母さん。
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