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としまる日記@島根ハーネスの会


2007年01月18日 点図 触図「シャボン玉をふく女の子」 [長年日記]

_ 点図 触図「シャボン玉をふく女の子」

島根県の e-ともネットで、「オリジナルITコンテスト)が開催されています。

情報化ボランティア ネットワークを利用して活動の中から 友情が生まれ 友達が

たくさんできたわけですが、 このたび 新たに シャボン玉をふく女の子の絵を描

いていただきました。 そして私は 触覚ディスプレィを通じてその絵を想像し 手

で触って 絵を見る事ができました。 その 感動を皆様に知ってほしく 応募させ

ていただきました。

タイトル

「シャボン玉をふく女の子」

制作者 かりかり梅

投稿者 としまる

私は失明し19年になります。失明した事により毎日が暗闇の中での生活です。 本

を開いても視角で見る事ができません。 ペンを持っても目で見る事ができませんか

ら 文字も思うように書けません。 外に出れば危険な事も多数有ります。

私は、パソコンを初めて16年目になろうとしています。 パソコンを始めた理由は

自分で、文字を書きたい事も有りますし、同じ障害をお持ちの方とのパソコン通信を

通じて情報交流ができるのではと思ったからです。 視角障害とは、 テレビや映画

の映像も見る事ができませんし、 情報弱者でも有ります。

当時、点字で日記を書いていましたが、点字で文章を書くとどうしても大量の紙を使

う事になります。 毎日日記を書いていて、1ヶ月の日記も5センチくらいのあつさ

になるのではないでしょうか?1年 12ヶ月ですと60センチのあつさになるので

はないでしょうか!

そして紙で保存するとどうしても漆器がたまりやすく 良い方法を考えていました。

その当時視覚障害者のパソコンを利用したパソコンの音声かソフトなど誕生した時

代でした。 ms-dosの時代です。 

パソコン通信を始めた事により、友達がたくさんできました。

人が集まり、有志で プロジェクト23 島根の高度情報化を推進するボランティア

グループが誕生しました。 今から12年前の事です。

情報化は産学官三者の協力だけでは成り立ちません。 県民市民の力が必要です。 

情報化は 情報化ボランティアグループを含めた 産学官野の四者の協力が必要で有

る事を訴え 情報化の活動をしてきました。

県内各地でパソコンボランティアグループ、地域コミュニティなど ネットワークが

誕生する事に感動し、永い月日の中で、パソコンをしていた事がご縁で 今の会社の

設立にも携わりました。 パソコンをしているか パソコン機器を身体の一部にして

いる事により 企業設立にも参加し、 生き甲斐を見つけ生活しています。

また、そんな中からnpo法人プロジェクトゆうあいも誕生しました

。 

ユニバーサルデザインのゆうと ict インホメーション コミュニティ テクノロ

ジーの あいを 併せて ゆうあいです。

私は島根県で開発された触覚ディスプレイの開発からお手伝いをしています。

触覚ディスプレィが永い年月をかけて誕生しました。パソコン機器を使っていたから

こそお手伝いできたと思います。

パソコン機器を利用する事により、 障害者の方や 高齢者の方の 社会参加や 自

立 就労など含めて その場に参加しているか いないか なども 自分の運命にす

ごく関係してくるのではないでしょうか!

パソコン機器を利用することにより たくさんのお友達が誕生しました。

そんな パソコンボランティアネットワークの中から 触覚ディスプレィも誕生しま

した。

触覚ディスプレィを今年の元旦から自分の手元に置き、いろいろ仕様しています。

書きました通り視角からえる情報を得る事ができなくなり19年目を迎えようとして

います。

自然と簡単なひらがなやカタカナも漢字も忘れてしまうようになりますし、 文字を

忘れた時に手のひらに 手で書いてもらったりします。

失明した当初 子供は 小学校1年生 幼稚園年長組でした。 目をつむってもその

幼児期の顔かたちは思い出しますが、25歳24歳の大人になった顔かたちは想像

できませんし、 失明してから生まれた子供もいます。 どんな顔かたちをしている

かは 私には解りません。

そんな中で、触覚ディスプレイが誕生し 自分で見たい文字を写しだし 文字に触れ

る 文字を知る 幸せを感じるこのごろです。

写したい物が 一体になっていて解らない事も多いですが、そんな中で、e-ともネッ

トのメンバーである かりかり梅さんへご相談しました。

かりかり梅さんは ブログの日記に四駒まんがをよく書かれます。 

説明される文章も解りやすいです。

かりかり梅さんに 線で絵を描いていただきたいお願いをしました。 私達視覚障害

者は 点字を勉強し指先で触って その浮き出た小さな点を触って 点の数により文

字を理解します。 そして 点で結ばれた 線図をも 理解します。 触図 しょく

ずはしょっかくのしょく さわるです。 ずは ずがのず はかるです。 点図 て

んすうのてん ずけいのず はかるです。 点図=線図と考えます。

理解しやすい物も有れば、なかなか理解しにくい図形も有ると思います。 理解しに

くい物も、 テキストで補助があれば 想像し理解しやすくなる物も有ると思います

。 そのような中で かりかり梅さんにお願いし 線図を書いていただきました。 

ブログの日記にも載せていますが、 ボーイとガール

後でお願いし 髪の毛をぬっていただいた作品を ブログの日記に載せました。

作品を作っていただき、大変感謝しています。

手で触覚ディスプレィの線図 点図が理解でき 感激の毎日です。

そこで、 下記のようなイメージを かりかり梅さんにお願いしました。 私も想像

し、手で触って解りやすいのではと思ってお願いしたのですが、シャボン玉を ふく

女の子です。

少女の横顔と 口を ぷっと 膨らませて、シャボン玉をふいている様子です。

ストローの先から 膨れる シャボン玉そして、  空中に浮いているシャボン玉の

線図のお願いをしました。

絵を描いていただけますと うれしいです。 にっこりと、メールをお出ししました

そして、 作品と共にいただいた内容は「シャボン玉を吹く女の子」です。

髪の毛は後ろで一つに結んでいて、右手でストローを持って

シャボン玉を吹いています。

横顔で 口元は見えずに、少しほっぺたが膨らんでいます。

シャボン玉は吹いているものが一つ 上に一つ浮いています。

うまく描けているでしょうか?

服はイメージとしては小学校の制服です。

白い丸い襟のブラウスに黒い上着を着ています。

10歳くらい(4〜5年生くらい)を想定して描きました。

この前の男の子と女の子は8歳くらいでしょうか。

小学校の2年か3年くらいをイメージして描きました。

シャボン玉の女の子の方が少しだけお姉ちゃんです。

お便りと共に 作品を送っていただきました。

「シャボン玉をふく女の子」を早速触覚ディスプレィに打ち出し触りました。 点図

「線図」そして 触読し、上記に書きました 送られたテキストでのこの 風景のイ

メージテキストとが 合体し、 穏やかさ 安らぎを 作品に感じましたし、 人の

心の優しさ ありがたさを感じました。 もちろん 手で触り 触読できた喜びもあ

りましたが、 要望に応えて描いてくださった かりかり梅さん その お気持ちに

感謝するとともに ついつい 感激し涙ぐみました。

失明し19年立ちました。 絵や風景を見る事のできなくなった 私が、 線図の絵

を触り、 風景が見えたのです。

シャボン玉 ほっぺを膨らましストローを優しくふく女の子 一つの事に夢中に 精

神を統一し 優しく シャボン玉をふいておられるのではないでしょうか?

飛び立つシャボン玉は 七色に輝き 風に乗り漂いながらやがて消えます。 人間の

人生のようですし、 生きてる証に 七色に光り輝く人生がおくれれば良いなと思い

ました。

そして、 私は 死が紙一重でした。 今 生きていてよかったなと思っています。

絵を見れたのです。 色とか 少女の顔までが想像できたのです。 こ

の感動は うまく文章にする事ができません。 すごく 長文になったと思います。

感動し、 その感動をみなさまにお伝えしたく、 e-ともネット島根の「オリジナル

ITコンテスト)へ作品を応募します。

島根県の地域ITリーダーを応援するポータルサイト e-ともネットしまね

http://www.shimane-itleader.com/

です。

私達は、 パソコンボランティア、ネットワークを利用した情報かボランティア活動

を行っています。

パソコンの講習会やパソコンの指導など、 パソコンボランティアでお手伝いを ボ

ランティアでお手伝いしていますが、パソコンの講習だけでなく パソコンボランテ

ィアは様々有ります。 公民館のホームページを作るお手伝い 福祉祭りなどで カ

レンダーや デジカメで写真を写し プリクラ作り などなど、 プロジェクトゆう

あいの方では インターネット安全教室も開催したりしています。

そして、 今書いている文章のように、線図を作ってくださりました。 私達視覚障

害者は 風景や景色など、 文字や文章など目で見る事ができません。 情報弱者で

す。そんな中で パソコンを利用する誰もができるボランティア活動の一つではない

かなと思います。

線図 線画 それは 視覚障害をお持ちの方に取って 触覚 触読 触図 点図のよ

うに 手で触って読むことができる 絵や図形でもあります。

視覚障害をお持ちの方の 芸術と文化の向上に役立つのではと思います。

線画 線図 視覚障害をお持ちの方の解りやすい 線図教室 子供さんたち 家族で

一緒に考える それは、 視覚障害をお持ちの方の 知識や 人権を含めて学ぶ事に

も繋がるのではないかなと 考えました。

私達情報化ボランティアは建物が無くとも ネットワークで家庭と家庭を結び人と人

を結び 地域コミュニティの一つとして 人が多数集まる場ができ、 すなわち そ

れは 建物が無くともネットワークを利用した総合的なボランティアセンターの役割

を果たしてくれているのではないでしょうか!

e-ともネットしまねの役割を 私は そのように考えます。 そして すてきな出会

いをありがたく 感謝しています。

写真を3つ乗せます。

1. かりかり梅さんから送っていただきました「シャボン玉をふく少女」線画

2.その写真を パソコンで映し出した写真

3.パソコンで映し出した内容は 触覚ディスプレィ ouv3000の 3000以上あ

るピンを描かれている線に従って、 ピンを打ち出します。

触覚ディスプレィに打ち出した「シャボン玉をふく少女」の様子を写したしゃしんで

す。


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