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マッキーの部屋


2006年09月27日 踏み台 [長年日記]

_ 母の優しさ

犬ダチを送っていった日、母さんはメイのためにある物を買ってきた。

メイは柴犬くらいの大きさで、普通なら玄関の上がり口とか、

外から廊下に入るくらいは楽勝で上がれるんだ。

以前は、そんなジャンプは何の問題もなかった。

でも、今は外から帰って部屋に入ろうとしたら、上がるのが難しい時が

あるんだ。

それで、母さんはメイのために踏み台を買ってきた。

母さんは、階段にしようか、踏み台にしようか迷ったらしい。

でも、階段より踏み台の方が判りよいかなと思って選んだんだ。

お姉ちゃんの部屋は、外から入る時、メイにとってはチョット高い。

そこで、その入り口に踏み台を置いてみた。

母「メイ、ここよここ。ここに来て、上がっといで」

母さんが、踏み台をタタキながら教えるんだ。

母さんが以前言っていたけど、メイは雑種だけど賢い犬だって

思ったらしい。

何度も繰り返して、教えてくれる。

上がるのは上がれたけど、降りるのはまだ下手だ。

慣れれば上手くできると思うけどね。

僕らは新しい事を学習するのに時間がかかる事と直ぐにできちゃう事が

あるよ。

人間だって、目的の所に行こうとしたら遠回りするより近い道を選ぶ

でしょう。僕らも近くて速い方がいい。

でも、場合によっては遠回りしないといけない事がある。

道の途中に嫌いなヤツがいたりしたとかね。

メイにとって踏み台は便利な物だと思ってくれたら、使ってくれるけど

イヤな物だと思ったらダメなんだ。

母さんがいくら足の弱ったメイのためと思っても、メイにとっては

邪魔な物でしかない。

僕は最近まで二階建てになったゲージの中にジャンプして飛び込む事が

できたんだ。楽勝だよ。

でも母さんは、そろそろ無理をしないようにしようねと言って

バウと僕のゲージが横並びになって、僕の部屋は1階になった。

二階建てのゲージにジャンプするのは初めからじゃないよ。

母さんが僕がジャンプが得意なんで興味半分で二階建てにしたんだ。

そしたら簡単にジャンプして入れた。

でも母さんはケガしたらいけないから、踏み台を前に置いて

ステップにして入らせようとした。

だけどそれこそ僕にとってはイヤな事だった。

お陰で踏み台に当たってバランスは崩れるし、僕は踏み台なんか

いらないと思ったんだ。

それを母さんは分かったかどうか知らないけど、あれ以来、

踏み台を用意しなかった。

だけど僕も若い犬じゃなくなるから無理しないようにしたらしい。

まだ僕は平気なんだけどなぁ・・・

そんな経験のある僕だから、メイの踏み台に対する気持ちも分かるよ。

まぁしばらく様子をみてもらいたいね母さん。