マッキーの部屋

_ オー雪じゃ！

ここ、二・三日寒さが変わったなぁと思ったら

今朝は初雪でした。

初雪？

これは、母さんが教えてくれた言葉。

雪が降ったんだよ。

でも、雨まじりの雪だから積もったりしないし、雪らしくない。

雪の中で遊ぶと、僕は興奮して食べる事もあるんだ。

バウは食べ過ぎるとお腹をこわすよ。

ハハハッ。

そう言えば、一昨年の正月に雪が降り、その時に可愛い犬ダチが

うちにいたんだけど、その時は面白かったよ。

その子は、日頃そんなに雪がない所に住んでいて、体がすっぽり

埋まる様な雪に大興奮。

走り回って喜んでたね。

もっともっと遊ぶと言っていたよ。

僕らは遊ぶの大好きだからね。

今年はどうなるかなぁ雪。

今はまだ、全然ダメ。

でもいつまた変わるか分かんないからね。

楽しみなんだ。

_ どっこ行ってきたの！？

今朝、シオンは大変なことをしでかした。

母「父さん、来て！」

父「どうしたん。今忙しいのに。」

母「シオンが外に出てる。これ見て。大変な姿よ。」

父「何で？戸は閉まってたはずだよ。」

母「でも今、玄関の外からシオンの声が聞こえて、まさかと思ってみたら

シオンがそこにいるじゃない。こりゃ逃げられたら大変と思って

玄関に呼んで捕まえたんだから。」

父「しかし、こりゃぁやれんねぇ。洗濯しないと・・・」

どうやらシオンは、勝手に裏の犬部屋のドアを開けて

外を散策したらしい。

お陰で体には草の実がいっぱい。

それに足はドロドロ状態。

父さんも母さんもそりゃぁ大変さ。

結局、シオンは朝からシャンプーされる事になった。

でも、記念にと母さんはシオンの汚れた姿を写真に撮りました。

まぁシオンは、思いがけず楽しい時間を過ごしたんだろうけど、

全く羨ましい限りだね。

シオンにもよく言っとかないとね。

そういう時は、僕らもいっしょだよって。

_ 初めてのお客さん

今日のお客さんは、初めて我が家に来た人だ。

おお、女の子だ。

歳は・・・僕らの年齢で３？　いや４歳かなぁ・・・

若いなぁキミ。

母さんは久々のお客さんに晩ご飯を用意し、楽しい夕食をしたらしい。

お陰で僕らの日常生活はバラバラだ。

ご飯も外だし、おまけに部屋に入れないのが気に入らない。

そりゃぁ僕らが入れば、誰が来ていようとお遊びモードさ。

人が増えれば楽しい遊びの時間と決まってるじゃない。

ところが世の中には僕らの喜びを歓迎しない人もいるらしいね。

お客さんってのは、そういう意味で気を遣うんだって。

部屋を掃除して僕らの毛が落ちてないかとか、臭くないかとか、

母さんバタバタしていたけど、結局、お客さんが帰ってから

父さんと母さんは揃ってお出かけでした。

夜遅くに帰って来て、やっといつもの家族の団欒。

母さん、父さん、お帰り。

オッ！お姉ちゃんも帰ってきた。

お姉ちゃん、お仕事お疲れ様。

これでみんな揃ったね。

安心して眠りましょう。

_ 何で出てこないの？！

今日のシオンは何を思ったのか、バウのゲージに入って出なくなった。

父さんは、シオンの機嫌をとろうとしたけど、全然ダメ。

仕方なく、バウはシオンの部屋に入り、ゲージを明け渡した。

シオンは、平気な顔してノンビリしている。

バウは落ち着かなくてイライラ。

全く、シオンは勝手なんだから。

自分の寝床より、他犬の寝床がいいんだ。

ワガママ。

そんなシオンの箱入り娘姿を写真に撮りました。

_ メイはイノシシではありません

夜、母さんたちは年賀状を作っていた。

年賀状？

そう言えば、今年はなんでも戌年なんだってね。

人間の考える事は、今ひとつ分かんないけど、何で動物が関係あるの？

戌年っていうのに、何にも今までと変わった事なかった一年だよ。

昨年末は、僕らの写真を使って年賀状を作っていたらしいけどね。

今年の場合は、イノシシなんだって。

母さんがパソコンをいじって、カラフルな賀状を作ってました。

お姉ちゃんの賀状はメイの写真が貼ってある。

何でメイなんだろう？？

お姉ちゃんの話では、メイをイノシシに見立てて写真を撮ったというんだ。

でもね、イノシシと僕ら犬族とは属が違うよ。

異種だっての！

可愛そうなメイ。

僕なら断固拒否するね。

写真？逃げるね。

走り回るのは得意さ！へヘッ。

夜遅く完成したハガキを見て、お姉ちゃんは喜んでいた。

あのハガキ、何人の人が見るんだろうねぇ・・・

_ おお、雪だ！

今日は朝から天気が今ひとつだった。

そんでもって、昼ごろから段々怪しくなって

ついには雪が降り出した。

おお！

この調子なら積もるのかなぁ・・・

雪が積もると楽しいんだ。

愉快なんだ。

だって外遊びが断然違う。

これこれ、冬はこうでなくっちゃね。

_ キャーでかい！カワイイ！

人間の世界では、忘年会？とか何とか言う集まりがあるんだってね。

僕らには、ゼンゼン縁のない話だけどね。

お姉ちゃんの友達がたくさん我が家にやって来た。

こういうお客さんの来る時は、前にも書いたように僕らは追い出しになる。

今日もそうさ。

バウと僕とシオンは外の部屋に入れられたままだった。

聞きなれない車の音がしたと思ったら、

「こんばんわ」

「おじゃまします」

「あーら、いらっしゃい」

何だか母さんの声も柔らかい。

しばらく何やらガヤガヤしてると思ったら、お姉ちゃんの友達が

僕らの部屋にやって来た。

シオン「バウバウ、バウーンバウーン、バウバウ」

　　（訳、誰よ誰。あんた達、何者よ。何しに来たの！）

バウ「バババウ、バババウ、バババウ」

　（訳、何だよ、来るのか？やる気か？来るなよ！）

僕「ワンワン、ワンワン、ワワンワワン」

（訳、どうしたの？エッ遊ぶ？遊ぼうよ）

一斉に僕らは吠えたね。

友達「キャーでっかい！白いね。すごい！」

お姉ちゃんの友達は、偉く僕らを見て興奮していた。

そのくせ何にも遊んでくれない。

何で？遊ぼうよ！

その後、部屋の向こうから大騒ぎしている声が聞こえていた。

今夜は、家族みんな遅くまで起きている。

友達「いやぁかわいい！名前は？メイ？メイちゃーん、こっちおいで」

姉「メイ、良かったねぇ。みんなから美味しいものもらって」

友達「かわいいよー。あーん、そんなウルウルお目めで見つめないの」

姉「メイはおねだりが上手なんよね」

僕は頭にきたね。

メイはどうやらお姉ちゃんの友達の所に行って、上手い事やってるらしい。

何やってんだよ全く！

僕らには何も無いの？

夜中になって、やっと車の音とともに静かな夜がかえってきた。

あーつまんない。

お姉ちゃんは、楽しかったんだろうけど、僕らは全くつまんない。

こんな集まりは、金輪際しないでくださいお母さん。

_ 人間の楽しみ

昨日の夜、父さんと母さんはクリスマス会とかいう集まりに行ったらしい。

僕らはいつものようにお留守番。

楽しかったって話を聞かせてくれるだけなんだ。

母「ハンドベルの演奏は、なかなか良かったんじゃない？」

父「うん、まだ始めて間がないとか言ってたけどね」

母「やっぱりハンドベルって音色がいいよね。クリスマスにはピッタリだし」

父「結構、メンバーがいたもんだね。後の映画はどうだった？」

母「うん、あれも良かったかな。３４丁目の奇跡だっけ。

あんな映画とは知らなかった。結構みんな見入っていた様に

思うけどね。」

父「一度、家で見て、また夜みたけど、やっぱりジンときたね」

母「クリスマスに映画って久々かな。まぁ忙しかったけど

楽しかったね」

父さんも母さんも、楽しかったそうです。

お留守番の僕らは、しっかり今日遊んで憂さ晴らししました。

ヘヘヘッ。

僕はどこにも行かなくたって、たーくさん遊んでもらえれば

ゴキゲンになるんだ。

一緒に遊んで、いっぱい触ってもらうんだ。

家族で楽しむのっていいもんだからね。

_ 温いよねメイ

今日はとてもいい天気だった。

朝は霜が降りて、きっと昼間はいい天気だよと母さんたちが言っていた。

最近の老犬メイは、夜の睡眠時間が短い。

昼間寝ている事もあるけど、夜の２時になったら目が覚めるらしい。

父さんと母さんが交互に起きて、メイの世話をして、またしばらくすると

メイが鳴きだして、世話をする。

そんな日が続いている。

年をとると、いろいろと違ってくる。

体の様子も、態度も、そして心も。

人間だってそうなんでしょう。

僕らも多少は違っても、やっぱり衰えとか、変化はあるんだ。

父さんも母さんも、以前同居していた年寄りがいて、こんな生活は

初めてじゃない。

でも、朝は眠たいねぇって言っていた。

僕らも何か物音がすれば目が覚めるし、一緒なんだよ。

ちょっぴり眠たい。だから昼寝するんだ。

今日はお日様がサンサンと輝いていた。

こんな日は、お外が最高。

メイは外でお日様にあたってヌクヌクの昼寝だった。

父「今日はメイはよく寝るかもね」

母「何で？」

父「お日様の光をもらったからね。自然の力が体内時計に

　働くと思うよ」

母「なるほどね。だといいね。」

家族の誰が家に帰ってきても、一番にお迎えするのはメイ。

後ろ足が時々ピョンピョンするけど、嬉しそうに弾んでお迎えするよ。

ボール遊びだって嬉しそう。

遊び道具を取られたら吠えて文句も言うんだ。

今度の春には１２歳。

雑種の平均寿命では、まだまだ大丈夫？だよね。

_ 食欲

メイが夜ちょくちょく起きるようになって、

父さんも母さんもメイに付き合って

夜中に起きたりしている。

お姉ちゃんが夜遅くまで起きている時は、メイと付き合って、

夜中からしばらく眠って起きたメイに父さんたちが付き合っている。

起きてきたら、まっ先に行くのはトイレ。

でもそれから、水を飲んだり、お腹がすいたと催促のおねだり。

一度にたくさん食べたら、お腹がすかないかというとそうでもないらしい。

それに、食べ過ぎると太るばかり。

気のせいか、ちょっと太る事は少なくなった。

でも、健康のために考えないとね。

僕らは食べる事は本能で大切だって知っている。

生きるために大事なことだから。

メイも体は弱っているかもしれないけど、食べたい気持ちがいっぱいさ。

だからちょっとづつに分けてもらうんだ。

不思議だね。

若い頃は、少ない回数でも全然平気なのに、年取ると変わるんだね。と、

母さんが言っていた。

年寄りでも睡眠時間は様々なんだって。

母さんが買って来た本を読んでそう言っていた。

若いときと変わらない睡眠の犬もいるし、やっぱりチョコチョコ

起きる犬もいるらしい。

人間も年をとると他の人にお世話になる事があるんだってね。

僕らも家族の人のお世話になるだね。

僕から家族のみんなに伝えてあげるよメイの言葉。

「私、みんなと一緒にいたいんです」

_ お兄ちゃんが帰ってきた

遠くにいるお兄ちゃんがお正月だからと帰ってきた。

僕らにまっ先に挨拶してくれるお兄ちゃん、大好きだよ。

お兄ちゃんは新しい僕らの部屋をまだ知らなかった。

だからお兄ちゃんは驚いていた。

それに僕が走って急ブレーキをかけると

キキーッて音がするのでビックリ。

大丈夫、足が痛いわけじゃないよ。

たっぷり挨拶して、これから少しの間、お兄ちゃんとも遊べる。

お正月っていいねぇ。

おまけに今日は雪が降ってきた。

これこれ。

父さんが夕方、大きなツララという氷の棒を見せてくれた。

ペロペロ。

母「だめよ父さん、お腹こわすよ」

って母さんからダメだしされて、あえなく中止。

冷たくて面白いよ。

明日も雪があるかなぁ・・

雪が降ると楽しいんだ。

いっぱい走りたいな僕たち。