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マッキーの部屋


2008年10月20日 浜田でのイベント [長年日記]

_ 快晴の中でも福祉イベント

浜田で福祉イベントがありました。

私も盲導犬コーナーでのお手伝いにと出かけました。

県内のユーザーさん4人のユーザーと旭町にできた訓練所からも

PR犬と職員がこられブースを盛り上げてくれました。

多く家族連れが来て、楽しい時間が過ぎました。

催し物は、音楽や踊りを始めイロイロな発表もありましたし、

出店での販売は美味しいものがたくさんでした。

天気も快晴。

暑いくらいの日差しでした。

犬達はお行儀よくユーザーさんのそばにいて、訪れる子供さんにも

優しくご挨拶でした。

募金箱にもご寄付される人がいて、温かい気持ちに嬉しくなりました。

そして、ユーザーさんも私もPR犬といっしょに体験歩行をしました。

私はアイマスクをつけるのがとても恐くて始から躊躇していました。

だから犬に身を任せるなんて無理と思っていたんです。

同席した人にそう言うと、えーっあなたが?意外だわぁと。

目の見えている私が、見えなくなるってことはとても不安です。

見えないことを受け入れる時間が欲しいと思うのです。

今、私が晴眼者だから言うことなんですけどね。

だから不安で、恐いと正直に思っていました。

だけど一人、二人と体験歩行されて、ついつい調子にのった私。

ああどうしよう。後悔を感じつつ、いざハーネスを握りました。

マスクをすると外の強い日差しで夜の闇ではありませんでした。

でも耳だけを頼りに、何だか取り残されたような気分。

優しくリードしてくる訓練所職員の人に合わせながらドキドキです。

足はふぁふぁして、右足左足、どっちに向いて歩いているかも分からない。

でもかすかに犬が右に左に寄るんです。

「今、犬が横に動いたのが分かります?」と言われ

ああこれが避けるということなんだと感心しました。

とてもスムーズなんです。

注意しないと分からないくらい。

これが見えない人を誘導するってことだと思いました。

犬の能力も素晴らしいですが、指導している人たちの努力もあるでしょう。

本当に貴重な体験でした。

たぶんユーザーさんが初めて犬を手渡された時、こんな風に感じるんだろうと、

そんな気持ちになりました。

もし二度目があったら、次はもっと自然に歩けるかな?

ステージに並ぶユーザーさんたち