マッキーの部屋

_ 母の力作！

母さんは何を思ったのか、日曜日の夕方、仕事から帰って突如、大工道具を出して

ギュキーン、キューン、ドンドン、なんて音をさせながら何か始めていた。

父さんもお姉ちゃんも母さんは何をするんだろうと不思議に思っていた。

父「母さん、何作るん？」

母「・・・無言」

父「これ図面？これを作るの？」

母「上手く出来上がらんかったら恥ずかしいから言わん」

父「お姉ちゃーん、母さんが何が作りよるんだけど、何作るか教えてくれんよ」

姉「母さん、何作りよるん？」

母「・・・無言」

しばらく母さんは大きな音をたてていた。

父「母さん、もう遅いから先に寝るよ。ワシ明日は仕事だし」

母「うん、もう少しで終わると思うから」

父「お！こりゃベッドかい」

母「そうよ」

父「お姉ちゃん、メイのベッドができたよ」

姉「まぁ母さん、スゴイじゃない」

母さんはどうやらメイのベッドを木で作っていたらしい。

ベッドができた次の日、母さんは仕事が休みで一日中バタバタしていた。

台所をガタガタ音させて模様替え。

昼からはミシンを出してきてガタガタと縫い物をしていた。

夕方、父さんとお姉ちゃんが帰ってきた。

父「おお！台所がきれいじゃ。あっメイのベッドに布団ができたね。

　うん？まだ何か縫いよるの？」

母「そうよ。あと一つ、メイの介護ベルトを作るの」

父「介護ベルト？」

母「そう。商品を見て、同じように作ってみようとおもうの」

姉「まぁどうかね、メイさん、あんたはお嬢様かね」

母「中身はフェザーよ」

姉「はぁ？」

母「羽毛よ、羽毛。すごいでしょう。夏涼しく、冬暖かい。犬族が大好きの羽毛布団」

姉「・・・絶句」

母さんは、前の晩に作った木製のベッドに羽毛布団を作って載せ、メイの歩行補助ベルトを

作ってフルに頑張っていた。

母「疲れた〜」

父「お疲れ」

姉「いい出来だね」

母さん、僕らにも作ってよね、そういうの。

ベッドと補助ベルトの写真を貼ります。