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マッキーの部屋


2008年07月30日 犬ダチ [長年日記]

_ 犬仲間

我が家は犬家族が多いので、他家の犬を預かる時は気を使います。

最初に預るキッカケになったのは、ある盲導犬の訓練所からの依頼でした。

まさかそんな話がくるとは夢にも思わず、

「うちみたいな所でも良いんですか?」と、何度も尋ねました。

いざ預ってみると、躾けはできてるから意外と楽なんだって思いました。

でも、そんな気楽な気持ちでいいの?と考えたんです。

家庭のペットと盲導犬は違うんじゃないかって。

だから自分なりにどうすればいいかを気にして過ごさないといけないと。

盲導犬は、室内で生活します。

排泄は外だと思います。

行動するには、指示語があり、ユーザーさんは、それを使い分けています。

私たち晴眼者と、盲人では、同じ道を犬連れで歩く時、違うと感じます。

だから、預った犬を歩かせる時も、ハーネスは着けなくても同じ感覚を抱きます。

指示語は、習わないと分かりませんでした。

キャリアチェンジのマッキーは、日本語指示も覚えていて助かりましたが、

こちらが英語と日本語の併せ技を使って、自分でも何を言ってるやら・・・

しかし、長年過ごしてマッキーの方が学習したのかな。

盲導犬は、殆ど人の側で過ごします。

ゲージを使わずベッタリと寄り添う生活もあるし、

ゲージを使いながら生活もあります。

しかし、基本的にはベッタリじゃないかと察しました。

だから、我が家ではベッタリをモットーにして、自由にしていました。

自由だからと言って、行動の良し悪しは制限しなければならないでしょう。

事故に会ったり、病気にならないようにするためです。

我が家に迎えて一番先にすることは、犬を観察することでした。

我が家の犬家族とその犬がどう反応するか。

マッキー意外は、他の犬に対して敏感に反応するので、まずはマッキーがお相手します。

これは、相手の犬にとっても安心感を頂いてくれる事なんです。

見知らぬ家に来た犬にとって、安心できる仲間や人が必要だと思いました。

もし、我が家に犬がいなくて、預った犬だけなら、こんな苦労はないのでしょうが、

少しでもストレスを与えない様に配慮することを考えました。

全部の犬と仲良しになるなんて考えませんでした。

人と同じく、相性があり、我が家の犬家族でも好き嫌いがありますから。

昨日、我が家に来てくれた犬ダチは、性格がドッシリと落ち着いています。

頑固な所もあるみたいで、飼い主以外の人でも言う事をきいてくれるのかと

心配したこともありましたが、賢い犬なので理解してくれたようです。

我が家に来たら、その犬なりの人間家族のランク付けがあるんです。

誰のそばが良いか。次は誰か。なんて。

「後追い」と言われる気に入った人の移動に合せて動く様は、そのランクのようですね。

亡くなった老犬メイは、他の犬を殆ど寄せ付けませんでした。

向こう意気が荒いという感じですね。

しかし、この犬ダチには、嗾けない。

犬ダチは最初、無視してました。

メイが晩年、家の中を自由にしていると、犬ダチも一緒に行動していました。

一緒に台所に来て、一緒に外に出て、一緒に寝る。

メイが移動すると、犬ダチも後をついて行きます。

メイと犬ダチは、どんなテレパシーを発していたんだろうと今でも不思議です。

メイが食べる皿に決して近づきません。

欲しくてもガマンしていた犬ダチ。

メイが食べ物を残したら、すかさずおこぼれを頂戴する犬ダチ。

動物に食事の順位があるみたいに、この二頭には順位があると思えました。

犬同士が仲良く遊ぶのは良いものですが、こういう雰囲気もいいなぁと思います。

今はメイがいなくなり、メイを慕っていたソラがその犬ダチと対面しました。

ソラは犬ダチから何を感じたんだろう。

先輩からのテレパシーを感じてくれたら良かったんだけどなぁ。

ソラと犬ダチが並んで伏せた写真