2011年05月09日 映画「ミルコのひかり」 第64回全国盲人福祉大会(島根大会)バリアフリー上映会のご案内 [長年日記]
_ 映画「ミルコのひかり」 第64回全国盲人福祉大会(島根大会)バリアフリー上映会のご案内
映画「ミルコのひかり」
2006年サンパウロ国際映画祭観客賞受賞
2007年モントリオール国際児童映画祭グランプリ受賞
監督.脚本:クリステイアーノ。ボルトーネ
_ 無料ですが、上映会入場には整理券が必要です。
ライトハウスライブラリー、 県民会館、松江テルサなどに映画の入場整理券がおいてあります。
また、 NPO法人 まつえまちづくり塾、 NPO法人 プロジェクトゆうあいにも整理券をおいています。
_ 問い合わせ先 0852-24-8169(ライトハウスライブラリー)
_ 1971年イタリア、トスカーナ、映画をこよなく愛する10歳の少年ミルコは、不慮の
事故によって両眼の視力を失ってしまう。両親から速く離れ全寮制の盲学校へ転校さ
せられるが、自分の目が見えないことを受け入れられず心を閉ざすミルコ。
_ だがある日、学校の片隅で古ぼけた一台のテープレコーダーを見つけ、そこから知っ
た音との出会いが彼に新しい世界の扉を開かせることになる。やがて彼の自由を信じ
る気持ちが閉ざされた世界に留まっていたクラスメイトたちにも夢と希望を与え、周
囲の人々や世論をも突き動かしていく……。
『ニューシネマパラダイス』『ライフイズ・ビューティフル』といった良質なイタリ
ア映画の系譜、そこには子供たちの無垢な眼差しと笑顔があり、生きることの喜びが
叙情豊かに歌い上げられる。その流れに連なる本作もまた、人生の自由を手に入れる
ための闘いの記録が子供たちのみずみずしい笑顔とともに紡がれてゆく。
_ 自由を求める運動が大きなうねりを見せていた70年代初頭のイタリアの片隅に、音楽
を通して自分の可能性を切り開いていった盲目の少年がいた。 この作品は、日本で
もロングランヒットの記憶が新しい『輝ける青春』を手掛けるなどイタリア映画界の
第一線で活躍するサウンドデザイナーとなったミルコ・メンカッチの、フィクショ
ンよりもはるかにドラマチックな少年時代の実話に基づいている。
舞台となる盲学校の生徒を演じるのは、イタリア全土から選ばれた演技未経験の少年
たち。目の見える子、見えない子がほぼ同数ずつキャスティングされ、彼らの交流は
やがて、奇跡のような演技としてスクリーンに焼きつけられていった。
_ 映像に合わせ、ある時は映像以上に音によって映画を表現する「音の魔術師」(サウ
ンドデザイナー)ミルコ。
本作のハイライトも、なんといってもミルコたちが作る音の童話劇だ。ワクワクす
るような架空の世界に観客を誘うべくサウンドデザイナーたちが脚本段階から参加し
、まさに音を「体験させる」映画に仕上げた。様々な効果音、子供たちの弾んだ声、
流麗な音楽の美しい融合は何よりも雄弁に登場人物たちの感情を物語り、観る者の
胸をあたたかい気持ちで満たしていく。豊かな音の世界に人生のひかりを見出した
ミルコの実話は、すべての人にとっての希望の物語なのだ。