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マッキーの部屋


2008年12月12日 講演会 [長年日記]

_ 素敵な話と歌声

昨日は主人と出かけました。

今は、人権を考える時期でもあります。

講師は、他県にお住まいの視覚障碍のある女性の方でした。

盲導犬もいます。

子供の頃に網膜色素変性症という病気を患い、

現在はほとんど見えていないようでした。

体の病気というのは、一見しただけでは分かりません。

自分から話してやっと分かってもらえること。

白状などの道具を使っているから分かってもらえること。

色々な場合があるでしょうが、どちらにしても、

分かったからと言って、それで全て物事が上手く行く訳ではありません。

そんな事と思うかもしれませんが、

当人にとっては、言葉に言い尽くせない心労があるんです。

その女性も幼い頃から、少しずつ心の成長をして、

現在に至っています。

苦しい時、楽しい時、勇気を奮い立たせた時、

とても貴重な話です。

他人に自分のことを話すのは、簡単でしょうか。

いいえ、心の深い所にあるものを話すのは決して簡単じゃ

ありません。

楽しい時の話ばかりじゃないんですよ。

でもね、今の自分があることは、そうした様々な事を

乗り越えて来た一人の人間がいるんですね。

頑張ったね。

そして、これからも前を向いて歩こうね。

そんな励ましの言葉を聴衆に投げかけてくれました。

彼女のそばには、アメリカから来た盲導犬がいました。

歳は12歳。

日本では、すでに引退を促される歳です。

一見、元気そうでしたが、やはり体の衰えはあるでしょう。

次の盲導犬は?

彼女にはまだ、その決意が定まっていませんでした。

私はちょっぴり後押ししたくなりました。

でも無理強いはダメですね。

彼女が心からそれを望んだ時、きっと新しい道が

また開いてくれると信じたいです。

人知れず難病と戦っている人はたくさんおられるでしょう。

人から励まされ、そして人を励ます優しさ。

すごいパワーだと思いました。