2006年10月24日 老いたりとはいえ・・・
_ 獲物
メイは久々に目を輝かせて興奮したんだ。
前にいたトラ(メイの異父兄弟)はイノシシを追いかけた事がある。
そして、このメイはスネーク(蛇)・ハンターなんだ。
蛇には独特の匂いがある。人間には判ることもあるらしいけど
それはむしろ猛毒の通称ハミ(マムシの種類)がいる場合だそうだ。
他の蛇のことなんか全然わからないらしく、たまに出くわして
ドッキリするんだって。
僕らは地面に近いし、鼻もいいから直ぐに判る。
メイはこの臭いには異常な興奮なんだ。
逃がさない!こいつだけは私の獲物よ!とでも言うのかなぁ、
見つけるまで、しつこく探すんだ。
今回の獲物はシマヘビと呼ばれる特に毒をもたない種類だった。
蛇にとっては最悪の運の悪さだった。
メイが外にでたその目の前にノッタリとしていたんだ。
メイが見逃すはずもなく、ガブリ!
母「やめんさいメイ。こっち来て!」
と母さんは、メイの紐を引っ張って蛇から遠ざけようとした。
なんと、メイは蛇を咥えて意気揚々と母さんの後を歩いていた。
母「何やってんの!ダメ!はなして!」
母さんの声にタマゲテ蛇をはなしたメイ。
母さんは、すかさず蛇をよそにやったんだ。
老いたりとはいえ、メイの本能はギンギンです。
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