マッキーの部屋

_ お姉ちゃんのピンクのスリッパ

母さんは家族のスリッパを買ってきていた。

寒くなるからと何だかモコモコした、暖かそうなヤツだった。

父さんは大きくてスッポリ足が入るタイプ。

母さんは犬の足跡模様のホワホワスリッパ。

そして、お姉ちゃんのはピンクのかわいいスリッパだった。

お姉ちゃんのは、母さんたちのと違って、スリッパに小ぶりの犬が

ついている。

「何だよこれは！」

まっ先に気にして咥えたのはバウだった。

母「何すんのよバウ！」

バウは渋々母さんに返した。

前に母さんの車に同じ様な「うめ吉」とか何とか、名前のついた

犬の人形があったけど、それに似ているような気がする。

その人形を母さんはシオンだといって可愛がっていた。

母「お姉ちゃんのスリッパにはピンクのシオンがついてるね」

姉「フフフ」

お姉ちゃんも、まんざらではなさそうだった。

そんなお姉ちゃんのスリッパを写真に撮りました。

_ あっ！ごめんよ

朝、いつものように外に出て排泄の時間。

僕はソラと一緒に出ることが多いんだ。

母さんが、ソラは僕に甘えるから一緒にいても平気だと言うんだよ。

僕は一人のほうが気分がのって良いんだけどね。

ソラは僕が臭いをかぎながら場所を探していたら、一緒に場所を探していた。

僕のほうが先に場所を決めてし始めた。

ソラはまだクンクンしてた。

僕はすっかり終わって気分も爽快。

思い切り後ろ足で土を蹴った。

やった！やった！爽快！

でもソラが近くにいたことを忘れていたんだ。

だからソラに土がかかった。

驚いたソラはまだ途中だったけど必死でこらえて、なんとか終了。

ああゴメンよソラ。

僕はうっかり忘れてたんだ。

ソラは逃げるように母さんの所に戻った。

痛かったよ、ビックリしたよと言わんばかりに母さんに訴えていた。

夕方、みんなでボール遊びをした。

バウ、シオン、ソラはさっさと先に排泄を済ませ遊びに入った。

僕は半分しかできない。

だって体を動かさないと腸が動かないじゃないか。

母さんは仕方なくチョット遊んでから外に行こうねと言ってくれた。

遊びは楽しい。

いやなこともぜーんぶ忘れられるくらい楽しい。

でもそうして遊びに夢中になるとグルグルとお腹が鳴るんだ。

そう、僕は我慢できずに部屋の中でしちゃった。

ああ反省。

こればかりは我慢できませんでした。

呆れ顔の母さんは仕方なく僕の失敗を片付けた。

でもお陰でお腹はスッキリ。

また遊べるよ。

遊んだ後のご飯はウマイ。

これがホントの極楽だぁ。