盲導犬を傷つける卑劣な行為への声明

島根ハーネスの会では、今回明かになりましたごく一部の心ない人による、仕事中の盲導犬が傷つけられるという卑劣な行為(2014年7月埼玉で発生)を知り、私たち全ての盲導犬ユーザー及び応援してくださるボランティアは強い怒りをおぼえ、ここに声明を発します。

被害を受けた盲導犬の傷が1日も早く回復し、また、被害者ユーザーの方の心の傷が少しでも小さくなり、パートナーと共に再び穏やかに歩んでいただけることを、心から願うとともに、このような事件が今後二度と起きない事を願っています。

現状の刑法における「器物損壊」と言う言葉で、私たちの身体の一部とも言える補助犬が1つの「物」として扱われてしまうことに、強く衝撃を受けています。また、一部報道において「盲導犬は何があっても声をあげないように訓練されている」と言われましたが、実際にそのような訓練は行われておりませんし、「ストレスにより短命」・「我慢を強要され、犬は犠牲者である」などの誤った情報が広がり、ユーザーにも厳しい言葉も浴びせられ困っています。

補助犬は多くの人々から精一杯の愛情を与えられ、人間を100%信頼して生きています。補助犬が我慢を強要されて働かされているような誤解を、私たちは望みません。

この度、全日本盲導犬使用者の会では、盲導犬を傷つける卑劣な行為を受けての要望書を国の各省庁に陳情します。

島根ハーネスの会はこの要望書に全員一致で賛同し、要望書に名前を連ね、強く要望いたします。

ご参考
全日本盲導犬使用者の会
盲導犬を傷つける卑劣な行為を受けての緊急声明
http://guidedog-jp.net/#menu1

認定NPO法人 全国盲導犬施設連合会
朝日新聞投稿記事「盲導犬が傷つけられた」事件について
トピックス(詳細) | 認定NPO法人全国盲導犬施設連合会
http://www.gd-rengokai.jp/topics/tp.php?tp=132

ユニバ・掲示板:【ご意見】盲導犬への誤解糾して- 毎日新聞
http://mainichi.jp/universalon/news/20140901mog00m010004000c.html